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自治体向けSaaSでデータ消失、最大257団体に影響 - 同期操作のミスで

トラストバンクによると、5月20日17時過ぎに負荷を軽減するため、バッチサーバを構築していたが、複数あるバッチサーバでプログラムを同期させたところ、誤って「LoGoフォーム」のファイル保管サーバも同期対象に設定してしまったという。

空のフォルダと同期したため、サーバ内のファイルが消失。1次バックアップは、リアルタイムに同期しており、ほぼ同時に消失した。これらデータの復元は困難だとしている。

作業時や一定期間ごとにバックアップも実施していたが、今回の作業対象がバッチサーバであり、ファイル保管サーバへの影響を考慮しておらず、復元可能だったのは、一定期間ごとに作成していた約1カ月前となる4月21日22時のデータだった。

同社は自治体に提供した資料で、フォームの入力内容を保存するデータベースサーバ、添付ファイルを保存するファイル保管サーバのいずれも、日次バックアップを実施していると案内していた。

しかし実際は、データベースサーバにおいて日次バックアップを取得していたものの、ファイル保管サーバに関しては、サーバ容量を考慮して日次バックアップを一時停止していたという。停止していた期間についてはコメントを避けた。

(Security NEXT - 2022/06/02 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

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