MS、定例外パッチでDC認証エラーの問題を解消
マイクロソフトが5月に公開した月例パッチをドメインコントローラにインストールすると認証エラーが生じる問題で、同社はアップデートを定例外でリリースした。
ドメインコントローラとして利用する「Windows Server」へ、5月10日にリリースされた月例セキュリティ更新プログラムを適用すると、「ネットワークポリシーサーバー(NPS)」「ルーティングおよびリモートアクセスサービス(RRAS)」「Radius」「EAP」「PEAP」などで、サーバ、クライアントに認証エラーが発生する不具合が確認されていたもの。
同社では、現地時間5月19日に今回の問題を解消する「Windows Server 2022」向けの「KB5015013」をはじめ、「Windows Server 20H2」「Windows Server 2019」「Windows Server 2016」向けに累積的な更新プログラムを用意。
「Windows Server 2012 R2」「Windows Server 2012」Windows Server 2008 R2 SP1」「Windows Server 2008 SP2」向けにスタンドアロンのプログラムを公開した。
5月の月例パッチには、公開時点で悪用が確認されており、早急に対応することが求められる「CVE-2022-26925」も含まれるが、認証エラーの問題が判明したことを受け、米サイバーセキュリティインフラストラクチャセキュリティ庁(CISA)では、「悪用が確認された脆弱性カタログ(KEV)」より「CVE-2022-26925」を一時削除していた。
(Security NEXT - 2022/05/24 )
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関連リンク
- MS:KB5015013(Windows Server 2022)
- MS:KB5015020(Windows Server 2022 20H2)
- MS:KB5015018(Windows Server 2019)
- MS:KB5015019(Windows Server 2016)
- MS:KB5014986(Windows Server 2012 R2)
- MS:KB5014991(Windows Server 2012)
- MS:KB5014987(Windows Server 2008 R2 SP1)
- MS:KB5014990(Windows Server 2008 SP2)
- 日本マイクロソフト
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