Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

J-CSIP、標的型攻撃情報29件を共有 - FAX起点とするBECも

サイバー情報共有イニシアティブ(J-CSIP)は、2022年第1四半期に標的型攻撃に関する情報29件を参加組織間で共有した。

「J-CSIP」は、サイバー攻撃の情報共有や早期対応に向けた取り組み。2011年10月に発足し、情報処理推進機構(IPA)が事務局を担当。13業界279組織、および水道業界9組織、医療業界4団体が連携している。

同四半期に参加組織より寄せられた情報提供は51件。前四半期の77件から減少した。このうち12件を「標的型攻撃メール」と判断。IPAが独自に入手した20件を含む29件の情報を共有した。

同組織では「標的型攻撃メール」以外にも情報が寄せられており、同四半期も引き続き複数の組織からマルウェア「Emotet」の攻撃に関する情報提供が提供されている。

また社外から持ち込まれた私物USBメモリにマルウェアが仕込まれていたケースも報告された。

(Security NEXT - 2022/04/27 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

関連リンク

PR

関連記事

J-CSIP、脅威情報22件を共有 - 海外関連会社への攻撃報告も
1Qのインシデント件数はほぼ横ばい - 「スキャン」が増加
VPN経由でランサム攻撃 - 多要素認証の一時停止中に侵入
2022年4Qインシデント件数は減少 - ウェブ改ざんなど減少
取材や講演会依頼装う標的型攻撃 - 「コロナで中止」とつじつま合わせ
一時操業停止にも至ったサイバー攻撃 - 侵入口は廃棄直前の「VoIP GW」
3Qのインシデント件数は減少 - サイト改ざんは増加
「サイバーセキュリティ」認知度5割届かず - 3割弱が対策未実施
J-CSIPへの情報提供が約2.6倍に - 過去の受信メールにも注意を
2Qのインシデント、前期比約1.3倍に - フィッシングやスキャン行為が増加