Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

フィッシングURLやブランド悪用が過去最多 - 報告は8万件超に

20220406_ap_002.jpg
フィッシングに悪用されたブランド件数の推移。今回はじめて100件を超えた(グラフ:フィ対協の発表を元に独自に作成)

フィッシングに悪用されたブランドを具体的に見ると、「Amazon」をかたるフィッシングが約21.5%と最多。ただし、前月からは17.7ポイント減となった。

次いで「メルカリ」「えきねっと」が続き、上位3ブランドで報告数全体の約55.0%を占めている。上位18ブランドで1000件以上の報告が寄せられており、全体の約88.7%と9割近くにのぼった。

「ショートメッセージサービス(SMS)」でフィッシングサイトへ誘導する「スミッシング」については、宅配便の不在通知、モバイルキャリア、Amazon、クレジットカードブランドをかたるケースが引き続き報告されている。

調査用メールアドレスに届いたフィッシングメールのうち、約57.5%が差出人として正規のメールアドレスが記載された「なりすましメール」だった。

送信ドメイン認証技術「SPF」の認証において「hardfail」で認証できたものは約48.9%で、31.1%だった前月から増加。「softfail」が約9.8%、「DMARC」を使用しないと検出できないものは約4.4%だった。

送信元IPアドレスを見ると、前月に引き続き中国の通信事業者からの大量配信が約84.4%を占めた。日本国内からの配信は約9.9%だった。

(Security NEXT - 2022/04/06 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

PR

関連記事

2024年1Q、フィッシングサイトが増加 - サイト改ざんやスキャン行為は減少
フィッシングURLが前月比約84%増 - 使い捨てURLを悪用
「違法情報」の通報が約28.2%増 - 「犯罪実行者募集」は4000件超
フィッシング報告が前月比約35%減 - 悪用URLは約23%増
1年で不正サイトへのアクセス7億件をブロック - 前年から4割増
2023年の不正アクセス認知件数、前年比2.9倍に急増
J-CSIP、2023年4Qは脅威情報15件を共有 - 巧妙なフィッシングの報告も
1月のフィッシング、独自ドメイン使用する送信元メアドが増加
「セキュリティ10大脅威2024」 - 個人の脅威は順位表示を廃止
「フィッシング詐欺」、1年に3回も被害あったケースも