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フィッシングURLやブランド悪用が過去最多 - 報告は8万件超に

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フィッシングに悪用されたブランド件数の推移。今回はじめて100件を超えた(グラフ:フィ対協の発表を元に独自に作成)

フィッシングに悪用されたブランドを具体的に見ると、「Amazon」をかたるフィッシングが約21.5%と最多。ただし、前月からは17.7ポイント減となった。

次いで「メルカリ」「えきねっと」が続き、上位3ブランドで報告数全体の約55.0%を占めている。上位18ブランドで1000件以上の報告が寄せられており、全体の約88.7%と9割近くにのぼった。

「ショートメッセージサービス(SMS)」でフィッシングサイトへ誘導する「スミッシング」については、宅配便の不在通知、モバイルキャリア、Amazon、クレジットカードブランドをかたるケースが引き続き報告されている。

調査用メールアドレスに届いたフィッシングメールのうち、約57.5%が差出人として正規のメールアドレスが記載された「なりすましメール」だった。

送信ドメイン認証技術「SPF」の認証において「hardfail」で認証できたものは約48.9%で、31.1%だった前月から増加。「softfail」が約9.8%、「DMARC」を使用しないと検出できないものは約4.4%だった。

送信元IPアドレスを見ると、前月に引き続き中国の通信事業者からの大量配信が約84.4%を占めた。日本国内からの配信は約9.9%だった。

(Security NEXT - 2022/04/06 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

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