Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

「Firefox 96」がリリース、脆弱性18件を修正 - CSRF対策も

Mozilla Foundationは、機能強化や脆弱性の修正を実施したブラウザの新版「Firefox 96」をリリースした。

今回のアップデートでは、負荷の軽減やノイズ抑制によるエコーキャンセル効果の向上、「クロスサイトリクエストフォージェリ(CSRF)」対策となるCookieポリシーの実装など、機能強化を図った。

さらに18件の脆弱性を解消。これら脆弱性に、重要度が4段階中もっとも高い「クリティカル(Critical)」とされるものは含まれていない。

重要度が次に高い「高(High)」とされる脆弱性は9件。解放後のメモリを使用するいわゆる「Use After Free」の脆弱性「CVE-2022-22740」や、ヒープバッファオーバーフローの脆弱性「CVE-2022-22738」のほか、「XSLT」により「Iframe」のサンドボックスをバイパスされるおそれがある「CVE-2021-4140」などへ対応した。

あわせて「中(Moderate)」とされる脆弱性6件や、「低(Low)」とされる3件について修正を行っている。また14件の脆弱性に対処した延長サポート版「Firefox ESR 91.5」についてもあわせてリリースした。

「Firefox 96」にて修正された脆弱性は以下のとおり。

CVE-2021-4140
CVE-2022-22736
CVE-2022-22737
CVE-2022-22738
CVE-2022-22739
CVE-2022-22740
CVE-2022-22741
CVE-2022-22742
CVE-2022-22743
CVE-2022-22744
CVE-2022-22745
CVE-2022-22746
CVE-2022-22747
CVE-2022-22748
CVE-2022-22749
CVE-2022-22750
CVE-2022-22751
CVE-2022-22752

(Security NEXT - 2022/01/12 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

関連リンク

PR

関連記事

Samsung、モバイル端末の複数脆弱性を修正 - 一部で悪用も
Atlassian、8月のアップデートで脆弱性5件に対処
「HPE Aruba EdgeConnect SD-WAN」に脆弱性 - アップデートを公開
Wondershareのファイル修復ソフトに脆弱性 - パッチ提供状況は不明
Android版「MS Edge」にアップデート - 独自修正も
「Ivanti EPMM」狙う脆弱性連鎖攻撃、米当局がマルウェアを解析
「Chrome」にアップデート - ゼロデイ脆弱性などに対応
「Chrome」にアップデート - 5件のセキュリティ修正
「Firefox 143」を公開 - 脆弱性11件を解消
UTM製品「WatchGuard Firebox」のVPN機能に深刻な脆弱性