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理研に不正アクセス - 脆弱性修正より新機能優先して被害に

理化学研究所は、職員などが利用する学習管理システムが不正アクセスを受け、データベース内の個人情報が外部に流出した可能性があることを明らかにした。

同研究所では、学習教材の配信や成績の管理に、外部サービス事業者の学習管理システムを利用しているが、同システムのサーバに対して、脆弱性を突く不正アクセスが行われたもの。

システム内のファイルを改ざんされ、さらにデータベースを操作されたことで個人情報約1万4000件が外部に流出した可能性がある。9月24日にサービス事業者より報告があり、問題が発覚した。

流出した可能性があるのは、9月24日時点の職員や客員研究員、学生、派遣社員、2019年3月16日以降の退職者、2020年4月以降に学習管理システムを利用した部外者などの個人情報。氏名やミドルネーム、ID、メールアドレスのほか、組織関連情報、学習履歴なども含まれる

同研究所によれば、不正アクセスを受けた学習管理システムは、一般的なソフトウェアを用いて構築されたもので、外部事業者による運営のもと、同研究所にサービスとして提供されているものだという。

(Security NEXT - 2021/11/05 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

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