Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

「小児医療情報収集システム」への不正アクセス - 原因は脆弱なパスワード

国立成育医療研究センターは、同センターが運用する「小児医療情報収集システム」のウェブサイトが不正アクセスを受けた問題で、調査結果を取りまとめた。

「小児医療情報収集システム」は、医療施設における小児への薬剤投与や副作用の発生頻度などに関する情報を収集、情報共有や分析を行うために構築しているデータベース。厚生労働省による「小児と薬情報収集ネットワーク整備事業」のもと、同センターが事務局となって2016年より運用している。

1月4日に政府機関より同センターに対して、同システムのドメイン上に不正なファイルが設置されているとの指摘があり問題が発覚。翌5日よりサーバを停止して調査を進めるとともに、1月13日に事態を公表していた。

同センターによると、検索サイトで「激安」といったキーワードで検索すると、検索結果としてドメイン内のコンテンツが多数表示される状態だった。調査を行ったところ、サーバ内に無関係なファイルが設置されていたほか、ブラウザ上には描画されない既存ファイルのヘッダ部分が書き換えられていたという。

これらファイルに関して、通常の遷移では到達せず、検索よりアクセスしてもエラー画面が表示される状態だったとしている。

(Security NEXT - 2021/10/14 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

PR

関連記事

健康商材のB2Bマッチングサイトに不正アクセス - 顧客情報が流出
サーバに不正アクセス、取引先や株主情報など流出 - 研創
ネックストラップ通販サイトに不正アクセス - 個人情報流出の可能性
獣医学本販売サイトに不正アクセス - 個人情報流出の可能性
スポーツ用品通販サイトに不正アクセス - 個人情報流出の可能性
日本茶の通販サイトに不正アクセス - 個人情報流出の可能性
食肉通販サイトに不正アクセス - 顧客情報が流出した可能性
市施設サイトに不正アクセス、メール配信CGIの脆弱性が標的に - 小諸市
製麺通販サイトに不正アクセス - 不正プログラム除去も被害継続
飲食店向け備品通販サイトに不正アクセス - 個人情報流出のおそれ