Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

「Chrome 93.0.4577.63」がリリースに - 27件のセキュリティ修正

Googleは、WindowsやmacOS、Linux向けにブラウザの最新版「Chrome 93.0.4577.63」をリリースした。

今回のアップデートでは、マルチディスプレイ環境向けのAPIを追加するなど機能強化を実施したほか、セキュリティに関する27件の修正を実施した。CVEベースで19件の脆弱性に対処している。

重要度が4段階中もっとも高い「クリティカル(Critical)」とされる脆弱性は含まれておらず、次に高い「高(High)」とされる脆弱性5件を修正。対象部分は異なるが、いずれも解放後のメモリを使用するいわゆる「Use After Free」の脆弱性だという。

あわせて「中(Medium)」とされる12件、「低(Low)」の2件を修正している。同社では、今後数日から数週間をかけて同アップデートを展開していく予定。また今後は4週間の周期でメジャーバージョンをリリースする計画となっている。

今回修正された脆弱性は以下のとおり。

CVE-2021-30606
CVE-2021-30607
CVE-2021-30608
CVE-2021-30609
CVE-2021-30610
CVE-2021-30611
CVE-2021-30612
CVE-2021-30613
CVE-2021-30614
CVE-2021-30615
CVE-2021-30616
CVE-2021-30617
CVE-2021-30618
CVE-2021-30619
CVE-2021-30620
CVE-2021-30621
CVE-2021-30622
CVE-2021-30623
CVE-2021-30624

(Security NEXT - 2021/09/02 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

関連リンク

PR

関連記事

ゼロデイ攻撃は8カ月以上前 - 「Active! mail」脆弱性の影響拡大に懸念
「Erlang/OTP」脆弱性、一部Cisco製品で影響が判明
「ActiveMQ NMS OpenWire Client」にRCE脆弱性 - 修正版が公開
「GitHub Enterprise Server」に複数脆弱性 - アップデートで修正
NVIDIA製GPUドライバに複数の脆弱性 - 権限昇格やDoSのおそれ
トレンドの法人向け複数製品に脆弱性 - アップデートで修正
「Erlang/OTP」に深刻なRCE脆弱性 - 概念実証コードも公開済み
「GitLab」に5件の脆弱性 - 最新パッチで修正
「SonicOS」にリモートよりDoS攻撃を受けるおそれ - 修正版を公開
NVIDIAのAI開発フレームワーク「NeMo」に3件の脆弱性