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Arcadyan製ルータソフトに脆弱性 - バッファロー製品にも影響

複数ベンダーのルータ製品に採用されているArcadyan製ソフトウェアに脆弱性が判明した。

ディレクトリトラバーサルの脆弱性「CVE-2021-20090」が明らかとなったもの。脆弱性を悪用されると認証を回避されてアクセストークンなど機密情報を窃取され、設定を変更されるおそれがある。脆弱性を報告したTenableでは、共通脆弱性評価システム「CVSSv3」のベーススコアを「8.1」と評価している。

Arcadyan製品はもちろん、同ソフトを搭載するASUS、Deutsche Telekom、Verizonをはじめとする複数のベンダーに影響があり、国内メーカーではバッファローの7製品が脆弱性の影響を受ける。

またバッファローの「WSR-2533DHPL2」「WSR-2533DHP3」については、同脆弱性にくわえて、コードインジェクションの脆弱性「CVE-2021-20091」や、アクセス制御不備の脆弱性「CVE-2021-20092」などもあわせて明らかとなっている。

Arcadyanではファームウェアをリリース。バッファローでは2製品に対してファームウェアのアップデートを公開した。影響を受ける他製品についてもファームウェアの準備を進めており、提供まで緩和策の実施を呼びかけている。

(Security NEXT - 2021/07/30 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

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