Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

「FortiManager」「FortiAnalyzer」に脆弱性 - root権限でコード実行のおそれ

Fortinet製品の管理機能を提供する「FortiManager」や、セキュリティ機器のログを収集、分析する「FortiAnalyzer」に認証なしにリモートよりコードの実行が可能となる脆弱性が明らかとなった。

両製品で稼働するデーモン「fgfmsd」に解放後のメモリを使用するいわゆる「Use After Free」の脆弱性「CVE-2021-32589」が判明したもの。「FGFM(FortiGate to FortiManager)」プロトコルを扱うポートに対し、細工したリクエストを送りつけることで、root権限によりコードを実行することが可能だという。

共通脆弱性評価システム「CVSSv3.1」のベーススコアは「8.1」だが、同社は危険度を5段階中もっとも高い「5」とレーティングした。

脆弱性を修正した「FortiManager 7.0.1」「同6.4.6」「同6.2.8」「同6.0.11」「同5.6.11」および「FortiAnalyzer 7.0.1」「同6.4.6」「同6.2.8」「同6.0.11」「同5.6.11」以降に更新するよう求めている。

また「FortiAnalyzer」に関しては、「FGFM」はデフォルトで有効化されておらず、影響を受けるハードウェアについても10機種に限られると説明。回避策として「FortiManager」機能の無効化を挙げている。

(Security NEXT - 2021/07/20 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

PR

関連記事

「Ruby」に3件の脆弱性、アップデートで修正を実施
Node.js向けMySQLクライアント「MySQL2」に脆弱性
「GitLab」に複数脆弱性 - セキュリティパッチをリリース
国家関与のサイバー攻撃「ArcaneDoor」 - 初期侵入経路は不明、複数ゼロデイ脆弱性を悪用
「PAN-OS」の脆弱性侵害、段階ごとの対策を説明 - Palo Alto
国内でも被害発生、「ColdFusion」の既知脆弱性狙う攻撃
バッファロー製ルータに脆弱性 - パスワード取得、コマンド実行のおそれ
米政府、悪用が確認された脆弱性3件について注意喚起
「Cisco ASA」「FTD」に複数脆弱性 - ゼロデイ攻撃も発生
「Chrome」にアップデート - 「クリティカル」の脆弱性などを解消