Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

Kaseya、ゼロデイ攻撃受けたIT管理製品のアップデートを公開

KaseyaのITリモート管理プラットフォーム「Kaseya VSA(Virtual System Administrator)」がゼロデイ攻撃を受けた問題で、同社は脆弱性を修正したアップデートをリリースした。適用にあたっては事前準備が必要となる。

同製品は、IT環境の可視化や監視、パッチおよび脆弱性などの管理機能などを備えた管理プラットフォーム。マネージドサービスプロバイダ(MSP)でも採用されている。同社は現地時間7月2日に同プラットフォームが攻撃を受けていることを公表。アップデートの準備を進めていた。

同社は、現地時間7月11日にSaaS型サービスの再開に向けた復元作業を進めるとともに、オンプレミス向けに脆弱性を修正するアップデート「Kaseya VSA 9.5.7a(9.5.7.2994)」をリリースした。

具体的には、今回ゼロデイ攻撃の標的となった「CVE-2021-30116」を修正。リモートからの攻撃で認証情報が漏洩する脆弱性で、米国立標準技術研究所(NIST)の脆弱性データベース「NVD」では、共通脆弱性評価システム「CVSSv3.1」のベーススコアが「9.8」と評価されている。

あわせて同アップデートでは「クロスサイトスクリプティング(XSS)」の脆弱性「CVE-2021-30119」や、二要素認証がバイパスされるおそれがある「CVE-2021-30120」を修正した。

(Security NEXT - 2021/07/12 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

PR

関連記事

セイコーエプソン製プリンタドライバに脆弱性 - 日本語以外の環境に影響
DDoS攻撃が件数減、一方100Gbps超の攻撃も - IIJレポート
Google、ブラウザ最新版「Chrome 136」を公開 - 8件のセキュリティ修正
米当局、悪用が確認された脆弱性4件について注意喚起
海外子会社がランサム被害、影響など詳細を調査 - 淀川製鋼所
システム障害、調査でランサムウェアが原因と判明 - 近鉄エクスプレス
パッチや緩和策の適用、メモリ保護を統合した脆弱性対策製品
従業員がサポート詐欺被害、個人情報流出か - 住友林業クレスト
個人情報含む契約書類を誤送信、アドレス帳で選択ミス - 新潟県
生徒情報含むデータを第三者メアドへ誤送信 - 鹿児島高