Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

トレンドマイクロの「パスワードマネージャー」権限昇格の脆弱性

トレンドマイクロが提供する「パスワードマネージャー」に複数の脆弱性が明らかとなった。

「パスワードマネージャー」において、あらたに2件の脆弱性が明らかとなったもの。対象はWindows版のみで、macOS版やAndroid版、iOS版は影響を受けない。

「CVE-2021-32462」は、リモートよりコードを実行され、権限の昇格が生じるおそれがある脆弱性。共通脆弱性評価システム「CVSSv3.0」のベーススコアは「8.8」とレーティングされている。

またローカル環境においてバッファオーバーフローにより権限の昇格が可能となる脆弱性「CVE-2021-32461」が判明。「CVSSv3.0」のベーススコアは「7.0」。いずれも悪用は確認されていないという。

これら脆弱性は3月にセキュリティ研究者より指摘を受けて判明した。同社では、脆弱性を修正した「同5.0.0.1223」を6月17日にリリース。同月24日よりアップデートを配信している。また周知にあたり同社ではJPCERTコーディネーションセンターへ報告。JVNを通じても注意喚起が行われている。

(Security NEXT - 2021/07/05 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

PR

関連記事

Perl向け暗号ライブラリ「CryptX」に複数脆弱性
監視ソフト「IBM Tivoli Monitoring」にRCE脆弱性 - 早急に更新を
掲示板ツール「vBulletin」に深刻な脆弱性 - 実証コードや悪用も
ZohoのExchange監視ツールに深刻な脆弱性 - アップデートを
「Wazuh」や「Windows WEBDAV」の脆弱性悪用に注意
「Firefox」に脆弱性、アップデートを公開 - 「クリティカル」との評価も
「Adobe Commerce」に緊急対応必要な脆弱性 - 「Magento」も注意
Adobe、複数製品にアップデート - 250件以上の脆弱性を解消
Pythonの「tarfile」モジュールに脆弱性 - クリティカルも
「M365 Copilot」に情報漏洩の深刻な脆弱性 - すでに修正済み