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米政府、「Pulse Connect Secure」のゼロデイ脆弱性対応で緊急指令

VPN製品「Pulse Connect Secure(PCS)」に深刻な脆弱性が存在し、ゼロデイ攻撃が発生している問題で、米サイバーセキュリティインフラストラクチャセキュリティ庁(CISA)は緊急指令を発行した。侵害の有無を継続的に確認するよう求めている。

同製品では、認証がバイパスされ、リモートよりコードの実行が可能となる深刻な脆弱性「CVE-2021-22893」が判明。アップデートは5月上旬のリリースが予定されている。

脆弱性が悪用された場合、アプライアンス上へウェブシェルが配置され、永続的にシステムが侵害されることから、影響の大きさを考慮し、CISAでは連邦政府機関において早急な措置が必要であると判断。米時間4月20日に緊急指令を発行した。

具体的には、米時間4月23日17時までに、すべての連邦政府機関において、委託先も含め利用する「Pulse Connect Secure」を列挙し、Ivanti傘下のPulse Secureが提供を開始したファイルシステムの整合性をチェックする「Pulse Connect Secure Integrity Tool」を実行するよう求めた。

同ツールでは、ハッシュ値より、ファイルシステムの改変などを調査でき、初回の実行で異常が発見されなかった場合も、アドバイザリにある回避策を適用した上で、同ツールを24時間ごとに実行し続けるよう求めている。

(Security NEXT - 2021/04/21 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

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