VPN脆弱性突かれてランサム被害、情報流出は確認されず - 伯東
電子機器などを扱う伯東は、同社サーバがランサムウェアの被害に遭ったことを明らかにした。ログを確認したが、情報流出の痕跡は確認されていないとしている。
同社によれば、不正アクセスにより2月8日にランサムウェアへ感染したもの。同日被害を確認し、12日に事態を公表するとともに、被害状況や原因について調査を進めていた。
被害を受けたのは、基幹システムのバックアップデータを格納するサーバで、サーバ内のファイルが暗号化されており、金銭を要求するメモが残されていた。同社が利用するFortinet製VPN製品の既知脆弱性を突かれて侵入され、ランサムウェアに感染させられたものと見られる。
被害に遭ったサーバには、取引先との受発注、売上データのほか、取引先や従業員に関連する情報が保存されていた。サーバや通信ログを調査したところ、これらデータが外部に流出した痕跡は確認されていないという。バックアップの元となるオリジナルデータについても被害は確認されておらず、業務に遂行に支障は出ていないとしている。
今回の問題を受けて、同社ではVPN製品の脆弱性を修正するとともに、セキュリティアセスメントを実施し、結果をもとに再発防止策を検討していくとしている。
(Security NEXT - 2021/03/22 )
ツイート
関連リンク
PR
関連記事
人事データやメールの不正閲覧で職員を処分 - 奈良市
すかいらーく「テイクアウトサイト」 - クレカ情報流出の可能性
登録者にフィッシングメール、メアド流出か - フォトクリエイト
MDMサーバに不正アクセス、従業員情報が流出 - 三菱オートリース
サイトが閲覧不能に、個人情報流出のおそれも - 筋ジストロフィー協会
ホビー通販サイトが改ざん被害 - 個人情報流出の可能性
個人情報流出の可能性、委託先のゼロデイ攻撃被害が影響 - 法政大
郡上八幡の特産品扱う通販サイトが不正アクセス被害
機器から奪われた管理者アカウントで侵害受ける - ミネベアミツミ
ゼロデイ攻撃で個人情報流出の可能性 - 日鉄ソリューションズ