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不正送金被害が大幅減 - 被害額は前四半期の半数以下に

2020年第3四半期におけるオンラインバンキングの不正送金被害は、件数、被害額のいずれも前四半期より大きく減少した。

全国銀行協会が、会員189行を対象に同四半期における不正送金被害の状況について調査し、結果を取りまとめたもの。預金者本人以外が不正に送金し、振込先から金銭が引き出されて返還できなかったケースを集計している。

同四半期は261件、約1億7300万円の被害が発生した。前四半期の408件、約4億5600万円から大幅に減少している。

内訳を見ると、これまでと傾向に変わりはなく個人における被害が多くを占めており、255件、約1億6600万円にのぼった。394件、4億3900万円だった前四半期を大きく下回っている。

ちなみに前四半期の被害状況が当初発表の372件、約2億1700万円から今回の発表にあわせて上方修正されている点に注意が必要。

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オンラインバンキングにおける不正送金被害の推移(グラフ:全銀協の発表をもとに独自に作成)

(Security NEXT - 2020/12/23 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

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