Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

WP向けダウンロード監視プラグインに脆弱性

コンテンツマネジメントシステム(CMS)である「WordPress」向けに提供されているプラグイン「Simple Download Monitor」に複数の脆弱性が明らかとなった。

同プラグインは、ファイルやドキュメントのダウンロード数をモニタリングできるプラグイン。脆弱性情報のポータルサイトであるJVNによれば、管理画面にログインしているユーザのウェブブラウザ上で任意のスクリプトが実行されるクロスサイトスクリプティング(XSS)の脆弱性「CVE-2020-5650」が判明したもの。

さらに管理画面にログインするユーザーによって細工したURLへアクセスすることで、任意のSQLコマンドが実行可能となる「SQLインジェクション」の脆弱性「CVE-2020-5651」が明らかとなった。

米国立標準技術研究所(NIST)の脆弱性データベース「NVD」による共通脆弱性評価システム「CVSSv3.1」のベーススコアは、それぞれ「6.1」「5.4」とレーティングされている。

同脆弱性は、三井物産セキュアディレクションの佐藤元氏が情報処理推進機構(IPA)へ報告したもので、JPCERTコーディネーションセンターが調整を実施。脆弱性を修正した「同3.8.9」がリリースされている。

(Security NEXT - 2020/10/26 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

PR

関連記事

「PAN-OS」脆弱性への攻撃、国内でも被害報告
「ClamAV」にクリティカルパッチ - サービス拒否の脆弱性など修正
「PAN-OS」のアップデートが公開 - 旧版にも順次提供予定
「PAN-OS」脆弱性、攻撃条件を修正 - 一部緩和策が「効果なし」に
「PAN-OS」脆弱性に対する攻撃が増加 - コマンドで悪用試行を確認可能
「PAN-OS」脆弱性の詳細や悪用コードが公開済み - 攻撃拡大のおそれ
WP向けメールマーケティングプラグインにSQLi脆弱性
HashiCorpのGo言語向けライブラリ「go-getter」に脆弱性
Cisco、セキュリティアドバイザリ3件を公開 - 一部でPoCが公開済み
「Chrome 124」が公開 - セキュリティ関連で23件の修正