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サーバ9割以上が暗号化被害、セキュ対策ソフト削除も - 鉄建建設

鉄建建設は、ランサムウェアに感染し、9割以上のサーバが意図せず暗号化される被害に遭ったことを明らかにした。端末よりマルウェア対策ソフトがアンインストールされたほか、データの窃取などの被害も確認されている。

同社によれば、9月23日7時ごろ、同社内部においてシステム障害を検知。全従業員の端末を社内ネットワークから切断し、原因を調べたところ、被害を受けたサーバから連絡先を記した英文による脅迫文が見つかった。具体的な金額の指定などはなかったという。

今回の攻撃で、70数台あるサーバのうち、95%で暗号化などの被害が発生。従業員が使用する端末についても約3000台のうち、約10%でセキュリティ対策ソフトがアンインストールされていた。

さらに、サーバ内部から一部データが窃取され、外部サイトに掲載されていることも判明。掲載されていたデータは、いずれも公開情報で機密情報ではなかったが、同社より流出したものであることが調査で判明している。

(Security NEXT - 2020/10/12 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

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