Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

Windows向けの旧版「ウイルスバスタークラウド」に複数脆弱性

トレンドマイクロが提供するWindows版の「ウイルスバスタークラウド」に複数の脆弱性が明らかとなった。アップデート機能の実装に起因し、不正なファイルをダウンロードしてコードを実行されるおそれがあるという。

「同15」および以前のバージョンが利用する「Active Update機能」にアップデートサーバとの通信において、サーバ証明書を正しく検証しない「CVE-2020-24560」や、アップデートファイルの検証に不備がある脆弱性「CVE-2020-15604」が明らかとなったもの。

マンインザミドル(MITM)攻撃が行われた場合、細工されたアップデートファイルをダウンロードし、任意のコードを実行されるおそれがあるという。トレンドマイクロでは、共通脆弱性評価システム「CVSSv3」のスコアをいずれも「3.7」としているが、脆弱性情報のポータルサイトのJVNでは、「5.9」とレーティングされている。

脆弱性は、イエラエセキュリティの三村聡志氏が情報処理推進機構(IPA)へ報告したもので、JPCERTコーディネーションセンターが調整を実施した。これら脆弱性は、2019年9月5日にリリースされた「同16」以降で修正済みとされており、トレンドマイクロやセキュリティ機関では、アップデートを呼びかけている。

(Security NEXT - 2020/09/25 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

PR

関連記事

Pythonの「tarfile」モジュールにサービス拒否の脆弱性
Apple、「macOS Sequoia 15.6」など公開 - 脆弱性87件を修正
「iOS/iPadOS 18.6」で複数脆弱性を修正 - KEV掲載済みの脆弱性も
「oauth2-proxy」に認証バイパスの脆弱性 - アップデートで修正
一部「SonicOS」のSSL VPNに脆弱性 - DoS攻撃のおそれ
「Chrome」にアップデート - セキュリティ関連の修正4件
「BentoML」に深刻な脆弱性 ─ ファイルアップロード処理に起因
SAML認証ライブラリ「Node-SAML」に再度深刻な脆弱性
「VMware vCenter」にDoS脆弱性 - アップデートをリリース
海外拠点を直接支援するセキュサービスを拡充 - KDDIとラック