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米政府、北朝鮮関与「BeagleBoyz」に注意喚起 - 金融機関狙う「FASTCash 2.0」を展開か

CISAは、同グループによる攻撃について、金銭的な被害や信用の毀損はもちろん、システムが制御不能に陥り、顧客向けのサービスに支障が出るなど、金融機関に深刻な被害をもたらすと警告。

1回の侵害事件が30カ国以上に影響を与え、システムの信頼を損ない、世界中の金融機関にリスクをもたらすことにくわえ、北朝鮮による核兵器や弾道ミサイル開発の資金になりうるとし、「BeagleBoyz」の活動を非難した。

CISAでは、「ECCENTRICBANDWAGON」「VIVACIOUSGIFT」「FASTCash for Windows」について、関連するハッシュ値やIPアドレスなど「IoC(Indicators of Compromise)」情報を取りまとめて公開。

また同グループは、攻撃対象となる金融機関のネットワーク構成など調査した上で攻撃を展開しており、画一的な対策で攻撃を防ぐことは難しいと指摘。多層防御が必要になるとして関係者に注意を呼びかけている。

(Security NEXT - 2020/08/31 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

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