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「NFVIS」バンドルの「Cisco vWAAS」に深刻な脆弱性 - 権限昇格のおそれ

特定製品にバンドルされた「Cisco Virtual Wide Area Application Services(vWAAS)」に深刻な脆弱性が含まれていることがわかった。

同製品は、仮想プライベートクラウドを構築するアプライアンス。「Cisco ENCS 5400-W」「Cisco CSP 5000-W」シリーズの「Cisco Enterprise NFV Infrastructure Software (NFVIS)」にバンドルされている「vWAAS」に脆弱性「CVE-2020-3446」が明らかとなったもの。

「vWAAS」にデフォルトパスワードが設定されたアカウントが存在。「NFVIS」のコマンドラインにアクセスできる場合、脆弱性によって「NFVIS」の管理者権限を取得することが可能だという。

共通脆弱性評価システム「CVSSv3」のベーススコアは「9.8」。重要度は4段階中もっとも高い「クリティカル(Critical)」とレーティングされている。

ただし、「NFVIS」をスタンドアロンで利用している場合や、「vWAAS」をスタンドアロンで導入したり、「Cisco Wide Area Virtualization Engine(WAVE)アプライアンス」で利用する場合は、今回の脆弱性について影響を受けないとしている。

同社は、バンドルイメージ「同6.4.5a」「同6.4.3e」で同脆弱性に対処。修正版へ直接アップデートすることはできず、あらためてインストールを行う必要があるとしている。

(Security NEXT - 2020/08/21 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

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