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macOS向け仮想化製品「Parallels Desktop」に複数の脆弱性

Parallelsが「macOS」向けに提供している仮想化製品「Parallels Desktop for Mac」シリーズに、複数の脆弱性が含まれていることがわかった。

権限の昇格や情報漏えいなど、あわせて11件の脆弱性が明らかとなったもの。「同Standard」「同Pro」「同Business」「同App Store」が影響を受ける。

共通脆弱性評価システム「CVSSv3」のベーススコアを見ると、このうち4件の脆弱性が「8.8」とレーティングされており、他脆弱性も「6.0」以上となっている。

いずれもZero Day Initiativeを通じて報告を受けたもので、脆弱性の判明を受け、同社では8月11日にリリースした新版「同16.0.0(48916)」にて脆弱性に対処した。

また同社は、これとは別に2019年10月以降、「同15」向けに公開した3回のアップデートで、あわせて9件の脆弱性に対処したことを明らかにしている。

同社は利用可能となっているアップデートについては、すべてインストールするよう利用者に注意を呼びかけている。今回明らかとなった脆弱性は以下のとおり。

CVE-2020-17391
CVE-2020-17392
CVE-2020-17394
CVE-2020-17395
CVE-2020-17396
CVE-2020-17397
CVE-2020-17398
CVE-2020-17399
CVE-2020-17400
CVE-2020-17401
CVE-2020-17402

(Security NEXT - 2020/08/20 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

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