Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

「Apache Struts 2」にRCEなど2件の脆弱性 - 最新版へ更新を

「Apache Struts 2」の開発チームは、2件の脆弱性を明らかにした。2019年に公開した「Apache Struts 2.5.22」で修正済みであるとし、アップデートを強く推奨している。

「同2.5.20」および以前のバージョンに含まれる2件の脆弱性について明らかにしたもの。「CVE-2019-0230」は、細工したリクエストにより「OGNL(Object Graph Navigation Library)インジェクション」が可能となる脆弱性。タグの属性においてOGNLの評価を強制している場合、未検証の入力を参照し、リモートよりコードを実行されるおそれがある。重要度は、4段階中上から2番目にあたる「重要(Important)」とレーティングしている。

またファイルのアップロードにより、サービス拒否が生じるおそれがある脆弱性「CVE-2019-0233」についても報告した。重要度は、1段階低い「中(Medium)」としている。

開発チームは、いずれの脆弱性も調整のもと修正を実施したとしており、2019年11月29日に公開した「Apache Struts 2.5.22」で対策済みであると説明。同バージョンへのアップデートを強く推奨するとともに、緩和策などをアナウンスしている。

(Security NEXT - 2020/08/17 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

PR

関連記事

ファイル転送ソフト「MOVEit Transfer」にDoS脆弱性 - 修正版公開
「VMware Tools」「Aria Operations」既知脆弱性、悪用事例の報告
米当局、「XWiki Platform」「Aria Operations」脆弱性を悪用リストに追加
組織の「ネット玄関口」狙う攻撃に注意 - 可視化や脆弱性対策の徹底を
米当局、「WSUS」脆弱性で対象サーバの特定や侵害監視を呼びかけ
「VMware Aria Operations」や「VMware Tools」に脆弱性 - 修正版を公開
「Kea DHCP」にサービス拒否の脆弱性 - アップデートが公開
「WordPress」のキャッシュプラグインにXSS脆弱性
プラネックス製モバイルルータ「ちびファイ4」に脆弱性
「Docker Compose」にパストラバーサル脆弱性 - 修正版を公開