Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

テレワーク環境でマルウェア感染、社内に拡大 - 三菱重工

三菱重工業は、テレワークで利用した業務用端末がSNSの利用を通じてマルウェアに感染し、内部ネットワークにも感染が拡大して情報流出が発生したことを明らかにした。機密情報などは含まれていないという。

同社によれば、5月21日に同社の名古屋地区にあるサーバから外部への不正通信を検知し、調査を行ったところ被害が判明したもの。

パソコンやサーバなどがマルウェアに感染し、その後外部より不正アクセスを受けて同社グループの従業員の氏名やメールアドレスなど個人情報のほか、通信パケット、サーバのログ、設定情報などが流出した。

4月29日に同社グループの従業員が在宅勤務を行った際、業務用モバイルパソコンから社内ネットワークを経由せずSNSを利用したところ、ソーシャルエンジニアリングによって第三者から受信、ダウンロードしたファイルからマルウェアに感染したという。

さらに同従業員が、5月7日に出社してパソコンを社内ネットワークに接続したところ、5月18日よりマルウェアの感染が内部ネットワークに拡大。同地区の一部サーバにおいて、ローカル環境の特権アカウントに同じパスワードが設定されており、特権アカウントを悪用することで他機器にログインし、影響が広がったものと見られている。

(Security NEXT - 2020/08/11 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

関連リンク

PR

関連記事

人事データやメールの不正閲覧で職員を処分 - 奈良市
すかいらーく「テイクアウトサイト」 - クレカ情報流出の可能性
登録者にフィッシングメール、メアド流出か - フォトクリエイト
MDMサーバに不正アクセス、従業員情報が流出 - 三菱オートリース
サイトが閲覧不能に、個人情報流出のおそれも - 筋ジストロフィー協会
ホビー通販サイトが改ざん被害 - 個人情報流出の可能性
個人情報流出の可能性、委託先のゼロデイ攻撃被害が影響 - 法政大
郡上八幡の特産品扱う通販サイトが不正アクセス被害
機器から奪われた管理者アカウントで侵害受ける - ミネベアミツミ
ゼロデイ攻撃で個人情報流出の可能性 - 日鉄ソリューションズ