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「不安の煽り」が弱い地味なフィッシングメールに注意

楽天を装うフィッシングメールが複数確認されている。フィッシング攻撃で頻繁に見られる「強く不安を煽る」記載を含まない内容だった。

フィッシング攻撃について注意喚起を行ったフィッシング対策協議会によれば、今回の攻撃では2種類の文面が確認されているという。6月5日の時点で誘導先のフィッシングサイトについて稼働が確認されている。

ひとつは「楽天を装った不審なメールが届いたという問い合わせが寄せられている」などとして、利用者全員にフィッシングについて注意喚起を行っているとの内容。

不審なメールについて、本文内のリンクを開かず、削除するよう求めるとともに、不審なサイトにメールアドレスやパスワードなどを入力した場合は、すぐにパスワードを変更し、使い回しなど行っている場合もパスワードを変更するよう記載していた。

メールの本文に、「不正なログインを確認した」「対応しなければサービスの利用を停止する」など、フィッシングメールで常套手段となっている「大きく不安を煽る記載」は含まれないが、HTMLメールとなっており、複数記載されていた同社ドメインを含むURLのリンクをクリックすると、転送を経てフィッシングサイトへ誘導される。

(Security NEXT - 2020/06/08 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

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