Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

「NGINX Controller」や「NGINX」向けモジュールに脆弱性が判明

「NGINX Controller」や「NGINX」向けの一部モジュールに脆弱性が明らかとなった。

「NGINX Controller」では、認証なしにユーザーアカウントを作成できる権限昇格の脆弱性「CVE-2020-5863」が判明した。リモートよりAPIへアクセスできる第三者によって特権を持たないユーザーアカウントが作成できる。

意図せず作成されたユーザーではあらたなライセンスをアップロードでき、DoS攻撃などに悪用されるおそれがあるという。ただし、他コンポーネントを表示したり、変更することはできないとしている。

米国立標準技術研究所(NIST)の脆弱性データベース「NVD」による共通脆弱性評価システム「CVSSv3.1」のベーススコアは「8.6」で重要度は「高」。F5では脆弱性に対処した「同3.2.0」をリリースしている。

また「StrongLoop Process Manager」のインスタンスにリバースプロクシやロードバランシングを提供する「NGINX」向けモジュール「StrongLoop Nginx Controller」にコマンドの実行が可能となる脆弱性「CVE-2020-7621」が明らかとなった。

「同1.0.2」までが影響を受けるとされており、「CVSSv3.1」のベーススコアは「9.8」。重要度は「クリティカル(Critical)」で実証コード(PoC)も公開されている。

(Security NEXT - 2020/04/07 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

PR

関連記事

「Microsoft Edge」にアップデート - 「Chromium」の脆弱性修正を反映
Windows環境下の複数開発言語に脆弱性「BatBadBut」が判明
「PHP」に複数の脆弱性 - セキュリティアップデートで修正
「GitLab」にセキュリティアップデート - 脆弱性4件を解消
「PAN-OS」のアップデートが公開 - 旧版にも順次提供予定
「XenServer」「Citrix Hypervisor」に脆弱性 - 情報流出やDoS攻撃のおそれ
「PAN-OS」に対するゼロデイ攻撃、国内被害は未確認
「PAN-OS」を狙う「Operation MidnightEclipse」 - 3月下旬より展開
Palo Alto Networksの「PAN-OS」にゼロデイ脆弱性 - パッチを準備中
Fortinet、アドバイザリ13件を公開 - 複数製品の脆弱性を修正