2019年4Qのクレカ不正使用被害は68.8億円 - 番号盗用が8割
2019年第4四半期におけるクレジットカードの不正使用被害額は、68億8000万円だった。クレジットカード番号の盗用被害が8割超を占める。

クレジットカードの被害額(グラフ:日クレ協の発表をもとに独自に作成)
日本クレジット協会が、国際ブランドカードの発行事業者を中心に銀行系、信販会社、流通系のクレジットカード事業者、中小の小売団体など、クレジットカード発行事業者44社を対象に不正使用被害の状況を調査、取りまとめたもの。
同四半期におけるクレジットカードの不正利用被害額は68億8000万円。前四半期から8000万円の増加となった。2018年第4四半期以降、60億円台後半で推移している。被害額の内訳を見ると、番号盗用被害が55億9000万円で全体の81.3%を占めた。2018年第4四半期以降、80%を超える状況が続く。
番号盗用被害を国内外別に見ると、国内が35億1000万円で、海外が20億8000万円だった。国内の割合は、前四半期の68.4%から5.6ポイント減となる62.8%。依然6割超を占めるが、73.4%と高い割合を示した2018年第4四半期以降、減少傾向が続いている。
一方、偽造カード被害は4億5000万円で、前四半期から1000万円減。国内の被害額が1億3000万円で前四半期から横ばい。海外の被害額は3億2000万円で、前四半期と同じく海外の割合が7割を超えている。
(Security NEXT - 2020/04/02 )
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