Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

メモリアナライザ「MAT」に深刻な脆弱性

Javaヒープアナライザーである「Eclipse Memory Analyzer(MAT)」に2件の脆弱性が含まれていることが明らかとなった。アップデートがリリースされている。

「Eclipse Memory Analyzer 1.9.1」および以前のバージョンにクロスサイトスクリプティング(XSS)の脆弱性「CVE-2019-17634」が含まれていることが明らかとなったもの。

悪意あるヒープダンプのHTMLレポートを生成して開く際に、ローカル上でコードを実行されるおそれがある。NISTの脆弱性データベース「NVD」において、共通脆弱性評価システムCVSSv3.1の基本スコアは「9.0」で「クリティカル(Critical)」とレーティングされている。

また解析済みであるヒープダンプのインデックスファイルが置き換えられ、再度開いた際に信頼できないデータの逆シリアル化が行われる脆弱性「CVE-2019-17635」が明らかとなった。CVSSv3.1のスコアは「7.8」で重要度は「高(High)」。

開発チームでは「同1.9.2」をリリースし、これら脆弱性に対処した。

(Security NEXT - 2020/01/28 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

関連リンク

PR

関連記事

SAML認証ライブラリに脆弱性の指摘 - CVE番号は「拒絶」に
「MS Edge」にセキュリティアップデート - 脆弱性2件を解消
米当局、悪用脆弱性に6件追加 - SharePoint関連はランサムも悪用
「Apache httpd」のアクセス制御に脆弱性 - 条件分岐が常時「真」に
NVIDIAのGPUディスプレイドライバや仮想GPUソフトに複数脆弱性
GitLabにXSSなど複数の脆弱性 - アップデートを呼びかけ
SonicWall「SMA 100」に脆弱性 - Googleが報告した攻撃との関連不明
「Sophos Firewall」に複数の「クリティカル」脆弱性 - 対象機器は1%未満
ブラウザ「Firefox 141」が公開 - 脆弱性18件を解消
中国複数グループが「ToolShell」攻撃を展開 - 攻撃拡大に懸念