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Pマーク事業者の個人情報事故は2323件 - 「目的外利用」の報告が増加

「誤送付」のなかでもっとも多かったのは「メール誤送信」で586件。全体の25.2%を占める。次に多かったのは「宛名まちがいなどによる誤送付」で346件だった。

330件ある「その他漏洩」の内訳を見ると、「関係者事務処理、作業ミス」が205件で最多。「プログラム、システム設計、作業ミス」が50件、「不正アクセス、不正ログイン」が38件と続く。そのほか「口頭での漏洩」が31件、「システムのバグ」が5件、「ウイルス感染」が1件だった。

紛失、盗難事故を媒体別に見ると、「書類」が274件で51.5%を占めた。次いで「携帯電話、スマートフォン」が128件、「ノートPC、モバイル機器」が76件、「USBメモリなど可搬記録媒体」が11件だった。

また漏洩以外の事故を見ると、「目的外利用」が前年度の18件から41件へと目立って増加し、もっとも多かった。「誤廃棄(24件)」「消失、破壊(8件)」「同意のない提供(6件)」「不正取得(4件)」と続く。前年度に15件の報告があった「内部不正行為」は1件へ減少した。

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「その他漏洩」の年度別の件数(グラフ:JIPDEC)

(Security NEXT - 2019/09/25 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

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