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「Coinhive」はマルウェアか - ベンダーの意外な対応

さて本題である各セキュリティベンダーにおける動向を見てみたい。「Coinhive」をはじめとするブラウザ上で動作するスクリプトベースのコインマイナーを、どのように捉えているのだろうか。

結論から言えば、検知の急増が伝えられる一方で、実は「グレーウェア」として検知したに過ぎず、「マルウェア」としては分類していないベンダーが意外にも多いということだ。

たとえば、トレンドマイクロ。同社は2017年の秋ごろから「コインマイナー」の検出増加を伝えている。しかし詳しく話を聞くと、レポートで急増が伝えられた「コインマイナー」では、仮想通貨の発掘にかかわるすべてのプログラムを対象としていた。

いわゆる「トロイの木馬」や「ウイルス」といった分類に限らず、グレーなものや、正規のツールなども統計に含まれている。

(Security NEXT - 2019/03/25 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

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