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「Coinhive」はマルウェアか - ベンダーの意外な対応

さらにウェブサイト上に設置された「JavaScript」ベースのコインマイナーひとつをとっても、運営者が自ら設置することもあれば、それこそウェブサイトが不正アクセスを受けて「ハイジャック」に遭い、改ざんにより不正に設置された場合もある。

運営者がウェブサイト上へあえて設置した場合も、告知状況や同意の有無などは関係なく、機械的に検知された件数が統計として取りまとめられているに過ぎない。

つまり「コインマイナー」に「仮想通貨を発掘する」という共通点はあるものの、あらゆるプログラムが混在し、「クロ」から「シロ」まで一緒くたに扱われていることがあるため、注意が必要となる。

そうした状況のなか、定義が曖昧で漠然とした「コインマイナー」は、検知の中心であった「Coinhive」とイメージが重なりつつ、セキュリティベンダーの発表ということもあいまって、ネガティブな印象がひとり歩きしていった感がある。

(Security NEXT - 2019/03/25 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

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