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Office数式エディタに対する脆弱性攻撃 - サンドボックス回避のおそれも

サイバー情報共有イニシアティブ(J-CSIP)の報告によれば、2018年第2四半期に観測された標的型攻撃において、同脆弱性を悪用する「Wordファイル」を添付したメールが最多だった。

「APT 10」「menuPass」「ChessMaster」「StonePanda」「Red Apollo」「CVNX」「POTASSIUM」といった名称で知られ、中国政府の関与すると見られる攻撃グループが同脆弱性を悪用していることがわかっている。

同グループは、国内組織を標的に活動を展開しており、「CSVファイル」や「.NET Framework」の脆弱性「CVE-2017-8759」のほか、VBAマクロなど複数の攻撃手法を併用。そのひとつとして同脆弱性が悪用されていた。

(Security NEXT - 2018/10/12 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

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