フィッシングに悪用されるブランドが増加、7年2カ月ぶりの高水準
フィッシング対策協議会は、フィッシング攻撃における7月の動向を取りまとめた。フィッシングサイトのURLや悪用されたブランドが増加している。
同月に同協議会へ報告されたフィッシング攻撃は1977件。6月の2009件から微減し、2000件を割った。ピークを迎えた2018年5月に比べると減少しているが、3月以降は2000件前後と高い水準で推移しており、今後の動向が注目される。
フィッシング攻撃に悪用されたURLは、6月に前月比約1.6倍となる836件へと大きく増加。7月も増加傾向が続き、160件増となる996件だった。2017年9月に次ぐ規模となっている。
フィッシングの報告数と悪用されたURLの推移。発表を元に独自に作成
6月にフィッシング攻撃へ悪用されたブランドは、前月比7件増となる41件。40件を超えたのは、2011年5月以来7年2カ月ぶり。
同協議会によれば、「Apple」「LINE」「Amazon」「MyEtherWallet」など大量に送信されるフィッシング攻撃ある一方、報告が少ないケースも見られ、ブランド数の増加につながったという。
またソフトバンクなど携帯電話キャリアを装うフィッシング攻撃の報告も寄せられており、被害も発生しているとして注意を呼びかけている。
(Security NEXT - 2018/08/01 )
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