Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

ウクライナ停電にも関与した攻撃グループ、国内複数物流企業を標的に

現状、日露間に目立った緊張関係はなく、国内企業が直接標的とされた可能性は低いとし、他国に対する攻撃の踏み台に利用された可能性も指摘されているが、一方でロシアとは北方領土問題など地政学的な問題も存在し、重大な被害をもたらした経験もある同グループの活動に警戒が必要だという。

20180720_fe_001.jpg
伊東氏

今回の問題について同社日本法人のファイア・アイでCTOを務める伊東寛氏は、ロシアと日本の関係を見ると、あえてロシアが日本を積極的に攻撃する理由は見当たらないと説明。

また同氏は、安全保障に携わった経験を踏まえた個人的な見解と前置きをした上で、2017年2月にロシアがサイバー部隊を増強したことを発表しており、従来敵対関係にある国のみに絞り込んでいた活動範囲を拡大している可能性もあると分析。

軍隊における諜報活動では、緊張関係になくとも平時より相手国の弱点などを探ることは特段珍しい動きではなく、そのような諜報活動を発見した可能性もあると述べている。

(Security NEXT - 2018/07/20 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

関連リンク

PR

関連記事

仮想環境を狙うマルウェア「BRICKSTORM」 - 中国政府系攻撃者が悪用
米当局、「WatchGuard Firebox」など脆弱性3件の悪用に注意喚起
組織の「ネット玄関口」狙う攻撃に注意 - 可視化や脆弱性対策の徹底を
韓国関連グループの標的型攻撃が継続 - GitHub悪用でマルウェア展開
監視カメラやNASを狙う「Mirai」感染活動を引き続き観測 - JPCERT/CC
先週注目された記事(2025年8月31日〜2025年9月6日)
先週注目された記事(2025年8月24日〜2025年8月30日)
中国支援の攻撃グループ、世界規模で通信など重要インフラを攻撃
露攻撃グループ、「Cisco IOS」旧脆弱性を悪用 - 制御システムにも関心
中国複数グループが「ToolShell」攻撃を展開 - 攻撃拡大に懸念