Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

国内組織狙うBEC、情報盗んで海外展示会事務局になりすまし - 実被害も

国内組織を標的としたビジネスメール詐欺(BEC)が引き続き確認されている。あらたな手口として、決済手段の変更を装い、攻撃者へ送金を誘導する手口が発生しており、実被害が生じたケースもあるという。

「サイバー情報共有イニシアティブ(J-CSIP)」の参加組織においてあらたなビジネスメール詐欺が確認されたもので、情報処理推進機構(IPA)が状況を取りまとめた。

2018年第1四半期には、攻撃者が海外で実施する展示会の事務局を名乗るケースや、海外取引先のCEOを名乗るケースなどが確認されたという。メールの文面はいずれも英文だった。

海外のカンファレンス事務局を名乗ったケースでは、国内組織が実際の事務局担当者とメールでやりとりしている最中に攻撃が発生。何らかの方法でメールを盗聴していた攻撃者が事務局担当者になりすまし、詐欺を試みたものと見られている。

攻撃には、正規のメールアドレスに似せたフリーメールアドレスを使用。「技術的な問題により、クレジットカードでの支払いを受け付けられなくなった」などとだまし、電子送金による出展料の振り込みを求められ、実際に送金してしまったという。

(Security NEXT - 2018/04/27 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

関連リンク

PR

関連記事

IPA、「情報セキュリティ10大脅威 2025 組織編」の解説書を公開
「セキュリティ10大脅威2025」 - 「地政学的リスク」が初選出
盆休みにパッチ公開日が直撃 - 夏季休暇に向けて十分な備えを
先週注目された記事(2024年5月26日〜2024年6月1日)
実際に確認された巧妙な「ビジネスメール詐欺」 - IPAが事例集
「セキュリティ10大脅威2024」 - 個人の脅威は順位表示を廃止
【特別企画】導入進む「DMARC」、一方で不安も - トラブル回避のコツは?
電話を併用するBECに警戒を - 発信者番号を偽装、役員の声も模倣
長期休暇に向けてセキュリティ状況の確認を
「10大脅威」の解説資料が公開 - 自組織に応じた対策を