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クレカ不正使用、被害額は前四半期比1.6倍超に - 番号盗用が7割

2017年第1四半期におけるクレジットカードの不正使用被害額は、前四半期の1.6倍を超える56億5000万円だった。クレジットカード番号の盗用が約7割を占めている。

日本クレジット協会が、国際ブランドのカードを発行している会社を中心に、銀行系カード会社、信販会社、流通系クレジット会社、中小小売商団体など45社における不正使用被害の状況を取りまとめたもの。

同四半期におけるクレジットカードの不正利用被害額は、56億5000万円。34億1000万円だった前四半期の1.6倍超へと拡大した。2016年は各四半期いずれも30億円台半ばで推移していたが、2017年に入って被害額が大きく増加した。

内訳を見ると、番号の盗用被害が39億7000万円。20億7000万円だった前四半期の2倍近くまで増加した。被害全体に占める割合は70.3%に上っており、偽造カードによる被害の10億6000万円(18.7%)を大きく上回る。

また番号盗用被害における国内外の割合を見ると、従来国内が6割前後で推移してきたが、2017年第1四半期は海外における被害が増加。国内が50.1%、海外が49.9%とほぼ拮抗する形となっている。

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不正使用被害の発生状況(表:日本クレジット協会)

(Security NEXT - 2017/07/03 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

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