Androidランサムウェアとの遭遇、1年で4倍に - 大半が画面ロック型
2015年度にAndroid端末でランサムウェアに遭遇したユーザー数が、1年で約4倍に増加していることがわかった。Kaspersky Labが、検知状況を取りまとめた。
同社が、同社対策製品から収集した情報に基づき、Android端末を標的にしたランサムウェアの状況について分析したもの。2014年4月から2016年3月までの2年間における状況を調べ、2014年度と2015年度で比較分析した。

Androidでランサムウェアに遭遇したユーザー数推移(グラフ:カスペルスキー)
2015年度にAndroidランサムウェアに遭遇したユーザーは13万6532人。2014年度の3万5413人の約4倍に増加した。Androidマルウェアにおいてランサムウェアが占める割合を見ると、2014年度の2%から4.6%へ上昇している。調査期間中に観測した攻撃の90%以上は、「Small」「Fusob」「Pletor」「Svpeng」と4種類のマルウェアファミリーが占めていた。
2014年4月の調査開始当初には、Androidランサムウェアの攻撃に遭ったユーザーはほぼゼロだったが、2016年2月には1カ月あたり約3万ユーザーへと拡大している。同社はAndroidを狙った攻撃は今後も継続すると予想。スマート家電などへの波及にも警戒している。
また暗号化型ランサムウェアが急増しているパソコンに対し、Android向けのランサムウェアは、画面ロック型が大半を占めている。この点について同社は、Androidデバイスは、画面ロックを解除するために外部ハードウェアを使う必要がある場合もあり、パソコンの暗号化型と同様の効果が得られるためだと分析している。
(Security NEXT - 2016/07/01 )
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