Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

「旧地理院地図」のソースにディレクトリトラバーサルの脆弱性

国土地理院が、2015年まで運用していた「旧地理院地図」のソースに脆弱性が含まれていることがわかった。同院では、現在運用中のソースを利用するよう呼びかけている。

5月25日より以前に、GitHubで公開されていた同ソースに「ディレクトリトラバーサル」の脆弱性「CVE-2016-4814」が含まれていることが判明したもの。Windows上で運用している場合に影響があり、任意のファイルの内容が取得されるおそれがある。

修正版が公開されているが、すでに国土地理院では運用しておらず、同院では現在運用中である地理院地図のソース「The source of GSI Maps」の使用を推奨している。同脆弱性は、馬場将次氏が情報処理推進機構(IPA)へ報告。JPCERTコーディネーションセンターが調整を行った。

(Security NEXT - 2016/05/30 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

PR

関連記事

国家関与のサイバー攻撃「ArcaneDoor」 - 初期侵入経路は不明、複数ゼロデイ脆弱性を悪用
「PAN-OS」の脆弱性侵害、段階ごとの対策を説明 - Palo Alto
国内でも被害発生、「ColdFusion」の既知脆弱性狙う攻撃
バッファロー製ルータに脆弱性 - パスワード取得、コマンド実行のおそれ
米政府、悪用が確認された脆弱性3件について注意喚起
「Cisco ASA」「FTD」に複数脆弱性 - ゼロデイ攻撃も発生
「Chrome」にアップデート - 「クリティカル」の脆弱性などを解消
NETGEARの一部ルータに認証バイパスの脆弱性 - 早急に更新を
「Docker」で「IPv6」の無効化が反映されない脆弱性 - アップデートで修正
「PAN-OS」更新後の再起動前に調査用ファイル取得を