Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

一部Cisco製スイッチに深刻な脆弱性 - ルート権限でアクセスされるおそれ

Cisco Systemsは、同社スイッチ「Cisco Nexusシリーズ」が影響を受ける複数の脆弱性が見つかったとしてセキュリティアップデートを公開した。脆弱性によって対象となるソフトウェアのバージョンや製品は異なるが、深刻な脆弱性も含まれており注意が必要だ。

同社スイッチ「Cisco Nexus 3000シリーズ」「同3500シリーズ」において、深刻な脆弱性「CVE-2016-132」が明らかとなったもの。「Cisco NX-OSソフトウェア」の一部バージョンに脆弱性が存在し、認証なくリモートよりルート権限でシェルに対するアクセスが可能になるという。

具体的には、インストール時にデフォルトで固定されたパスワードを持つユーザーアカウントが作成されるもので、システムの機能に影響を与えるため、変更や削除なども行うことができないという。

さらに「Cisco NX-OSソフトウェア」の一部バージョンには、TCPパケットの処理でサービス拒否に陥る脆弱性「CVE-2015-0718」が存在。またSNMPパケットの処理によりサービスが停止する「CVE-2015-6260」も判明している。

同社では、脆弱性を修正するアップデートを用意。利用者に注意を呼びかけている。

(Security NEXT - 2016/03/04 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

PR

関連記事

「Node.js」向けMySQLクライアントにRCE脆弱性
「PuTTY」に脆弱性、「WinSCP」「FileZilla」なども影響 - 対象の旧鍵ペアは無効化を
Ivanti製モバイル管理製品「Avalanche」に深刻な脆弱性 - 一部PoCが公開済み
サードパーティ製ソフトに起因する脆弱性7件を修正 - Atlassian
「MS Edge 124」がリリース、脆弱性17件を修正
「PAN-OS」脆弱性への攻撃、国内でも被害報告
「ClamAV」にクリティカルパッチ - サービス拒否の脆弱性など修正
「PAN-OS」のアップデートが公開 - 旧版にも順次提供予定
「PAN-OS」脆弱性、攻撃条件を修正 - 一部緩和策が「効果なし」に
「PAN-OS」脆弱性に対する攻撃が増加 - コマンドで悪用試行を確認可能