韓国製ワープロソフトにゼロデイ攻撃 - 北朝鮮関与か
韓国で広く利用されているワープロソフト「Hangul Word Processor」に存在する脆弱性を狙ったゼロデイ攻撃が発生していたことがわかった。北朝鮮が関与した疑いがあるという。
Hancom製ワープロソフトにおける脆弱性「CVE-2015-6585」に対するゼロデイ攻撃について、米FireEyeが報告したもの。脆弱性の修正プログラムは9月7日より提供が開始されている。
データ型を取り違える脆弱性とヒープスプレー攻撃を組み合わせたもので、細工したファイルを開くと、遠隔操作が可能となるバックドア「HANGMAN」に類似したマルウェアへ感染するおそれがあった。
FireEyeは、韓国で利用が多いワープロソフトウェアを標的にしたことにくわえ、マルウェアにおいて関数の利用方法に特徴が見られ、従来北朝鮮が利用しているマルウェアと類似点があり、同一のソースコードを一部共有している可能性があると指摘。
またバックドアにハードコードされていたコマンド&コントロール(C&C)サーバのIPアドレスが、以前発生した北朝鮮が展開したと見られる標的型攻撃と同一だったことを挙げ、これらを根拠に北朝鮮が関与した攻撃の可能性があると分析している。
(Security NEXT - 2015/09/16 )
ツイート
関連リンク
PR
関連記事
国勢調査の回答状況確認表が所在不明 - 石垣市
エキストラ募集メールに誤リンク - 修正漏れで別人宛に
岐阜県の結婚支援サイトが改ざん - 個人情報流出は否定
国会図書館のシステム開発再委託先で侵害 - 影響範囲を調査
ビデオ会議サービスのZoom、脆弱性9件を公表
「MS Edge」のアップデート、脆弱性5件を修正
MS、11月の月例修正パッチを公開 - ゼロデイ脆弱性にも対応
「Chrome」のスクリプトエンジン「V8」に脆弱性 - 修正版を公開
「Firefox 145」をリリース - 16件の脆弱性に対処
「Ivanti EPM」にセキュリティアップデート - 脆弱性3件を修正
