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【Hacking Team問題】水飲み場攻撃による「Emdivi」の感染活動で「CVE-2015-5119」を悪用

攻撃を検知したトレンドマイクロによれば、今回の攻撃で水飲み場には、非営利団体の2サイトを利用され、最終的にマルウェア「Emdivi」へ感染させようとしていた。

「Emdivi」は、端末に感染するとコマンド&コントロールサーバと通信し、攻撃者によって操作が行われる「遠隔操作ツール(RAT)」。情報を窃取する機能も備えており、6月以降、国内組織や企業における感染が次々と判明、社会問題化している。

また今回の攻撃に利用された「Emdivi」には、従来搭載していなかった「Internet Explorer」の認証パスワードやオートコンプリートの情報を窃取する機能が追加されていたという。同社は、今なお「Emdivi」が発展途上にあると指摘。今後あらたな機能追加される可能性が高いとして警戒を呼びかけている。

(Security NEXT - 2015/07/14 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

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