電気通信事業の個人情報保護ガイドライン改正案 - パブコメを実施
総務省は、「電気通信事業における個人情報保護に関するガイドライン」の改正案を公開し、パブリックコメントを募集している。従業員や委託先の監督のほか、接続ログの具体的な保存期間などをあらたに追加している。
同省では、「ICTサービス安心・安全研究会」のもと、1月より「個人情報・利用者情報等の取扱いに関するWG」を開催。電気通信事業における個人情報や利用者情報の取り扱いについて検討を実施。これまでの検討を踏まえ、個人情報保護に関するガイドラインの改正案を取りまとめた。
改正案では、従業員や委託先の監督について修正。個人情報漏洩につながる不正防止に向けて具体的な措置について盛り込んだ。また接続ログの保存期間について、問い合わせ対応やセキュリティ対策などへの必要性が高い一方、プライバシーへの関わりは比較的小さいとし、一般に6カ月程度認められ、業務上必要があれば1年程度許容できると具体的に記載した。
一方、位置情報に関して、従来は捜査機関から要請を受けた場合ででも、利用者に取得していることを知らせる必要があったが、改正案では裁判官の令状があれば取得できることとした。
意見は、郵送、ファックス、電子メールで受け付ける。締め切りは5月22日17時。郵送の場合は同日必着となる。
(Security NEXT - 2015/04/20 )
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