Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

電気通信事業の個人情報保護ガイドライン改正案 - パブコメを実施

総務省は、「電気通信事業における個人情報保護に関するガイドライン」の改正案を公開し、パブリックコメントを募集している。従業員や委託先の監督のほか、接続ログの具体的な保存期間などをあらたに追加している。

同省では、「ICTサービス安心・安全研究会」のもと、1月より「個人情報・利用者情報等の取扱いに関するWG」を開催。電気通信事業における個人情報や利用者情報の取り扱いについて検討を実施。これまでの検討を踏まえ、個人情報保護に関するガイドラインの改正案を取りまとめた。

改正案では、従業員や委託先の監督について修正。個人情報漏洩につながる不正防止に向けて具体的な措置について盛り込んだ。また接続ログの保存期間について、問い合わせ対応やセキュリティ対策などへの必要性が高い一方、プライバシーへの関わりは比較的小さいとし、一般に6カ月程度認められ、業務上必要があれば1年程度許容できると具体的に記載した。

一方、位置情報に関して、従来は捜査機関から要請を受けた場合ででも、利用者に取得していることを知らせる必要があったが、改正案では裁判官の令状があれば取得できることとした。

意見は、郵送、ファックス、電子メールで受け付ける。締め切りは5月22日17時。郵送の場合は同日必着となる。

(Security NEXT - 2015/04/20 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

関連リンク

PR

関連記事

2024年1Qの脆弱性届け出は243件 - 前四半期比約2割減
AIシステムの安全な実装運用に向けたガイダンスを公開 - 米政府ら
工場スマート化のリスクや対策を解説したガイドライン別冊資料
「違法情報」の通報が約28.2%増 - 「犯罪実行者募集」は4000件超
先週注目された記事(2024年3月17日〜2024年3月23日)
「クレジットカード・セキュリティガイドライン5.0版」が公開
主要上場企業のDMARC導入が加速 - 本格運用はドメイン全体の5%未満
脆弱性の届出が大幅増 - ウェブサイト関連は前四半期比2.2倍に
個情委、オプトアウト届出事業者3社に行政指導 - 「転売屋」に販売も
JNSA、2023年10大ニュースを発表 - 事件事故の背景に共通項も