Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

複数のBIOSに脆弱性、セキュアブート回避のおそれ

複数のBIOSに実装上の脆弱性が発見されたとして、セキュリティ機関ではベンダーとの調整を進めており、各ベンダーから発信される情報へ注意するよう呼びかけている。

x86プロセッサにおいて、安全ではないシステム管理モード(SMM)で、SMRAM領域外のメモリを参照する脆弱性「CVE-2015-0949」が判明したもの。

本来、システム管理モードのメモリ「SMRAM」は、SMM以外から読み書きができないが、脆弱性を悪用するとカーネルが動作するリング0の特権があれば、SMMへの侵入が可能となるという。

攻撃には、物理メモリへアクセスする必要があるが、攻撃が成功するとSMMのコンテキストでコードを実行可能となり、セキュアブートを回避されるおそれがある。さらに保護された範囲レジスタを使用しないシステムでは、ファームウェアを書き換えられる可能性もあるとしている。

(Security NEXT - 2015/03/23 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

PR

関連記事

「MS Edge」にアップデート - 「クリティカル」脆弱性を解消
「Cisco IOS XR」にDoSや署名バイパスの脆弱性 - 修正版リリース
「Zoom Workplace」に複数の脆弱性 - 最新版で修正済み
工場向けMOMシステム「DELMIA Apriso」脆弱性 - 米当局が悪用に注意喚起
Ivantiのエンドポイント管理やリモートアクセス製品に脆弱性
デバッグ支援ツール「NVIDIA NVDebug tool」に複数の脆弱性
ネットワーク監視ツール「Stork」に脆弱性 - DoS攻撃のおそれ
GitLab、バグ報奨金プログラムで報告された脆弱性6件を解消
「Adobe Commerce」「Magento」に深刻な脆弱性 - Adobeと外部で温度差
MS、月例セキュリティ更新80件を公開 - 「緊急」8件などに対応