釜石の老舗料理店に不正アクセス - プログラム改ざんでカード情報流出
海鮮料理の通信販売なども手がける岩手県釜石市の老舗料理店である中村屋は、オンラインショップ利用者のクレジットカード情報1422件が流出したことを明らかにした。
同社によれば、9月26日に同社ウェブサーバの脆弱性が不正アクセスを受けてバックドアが設置され、その後プログラムの改ざんにより顧客情報が外部へ流出したという。2014年12月24日にクレジットカード会社よりクレジットカード情報が漏洩している可能性があるとの連絡を受け、外部機関の調査により問題が判明した。
流出したのは、プログラムが改ざんされていた2014年11月8日から12月24日にかけて、商品購入時にクレジットカード決済を利用した顧客情報1422件。氏名、住所のほか、クレジットカード番号や有効期限、セキュリティコードなどが含まれる。またメールアドレス464件についても被害に遭った可能性がある。
またサーバ内にバックドアが設置された9月26日から、プログラムが改ざんされた11月7日までの間に、カード決済を利用した顧客223件のカード情報についても流出した可能性がある。
同社では1月5日に被害届を提出。関係者に対しては、メールと書面により連絡を取っている。事態の公表が遅れた理由について、正確な状況を把握しない段階で公表することが混乱を招くとし、外部調査機関の最終報告書をもって発表したと釈明している。
再発防止にあたっては、カード情報を保有せず、「PCIDSS」に準拠した決済代行システムを導入したうえで、サイトを再開する予定。
(Security NEXT - 2015/01/16 )
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