Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

米MS、定例外パッチ「MS14-068」を公開 - ゼロデイ攻撃も

米Microsoftは、定例外のセキュリティ更新プログラムとして「MS14-068」を急遽公開した。ゼロデイ攻撃も確認しており、同社はすみやかに適用するよう呼びかけている。

今回公開した「MS14-068」は、非公開で報告を受けた「Microsoft Windows Kerberos KDC」の脆弱性「CVE-2014-6324」を解消するプログラム。当初、11月の月例公開で提供される予定だったが、不具合が見つかったことから公開を延期していた。

「Windows Server 2003」「Windows Server 2008」「同R2」「Windows Server 2012」「同R2」などサーバ製品において影響が大きく、深刻度を「緊急」にレーティングしている。

同脆弱性が悪用された場合、特権の昇格が生じ、他ドメインユーザーやドメイン管理者の権限を取得され、不正プログラムをインストールされたり、データの改ざん、アカウントの作成といった被害に遭うおそれがある。同社は「限定的」としているが、すでに脆弱性を悪用する標的型攻撃を把握しているという。

(Security NEXT - 2014/11/19 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

PR

関連記事

未使用でも影響、7月修正の「IEゼロデイ脆弱性」 - 遅くとも5月に悪用
Dockerエンジンの認証プラグインに脆弱性 - CVSSは最高値だが悪用可能性は低
「BIND 9」にアップデート - DoS脆弱性4件を修正
Chromeのアップデートが公開 - セキュリティ関連で24件の修正
「MS Edge」にセキュリティアップデート - 脆弱性8件を修正
ブラウザ「Chrome」にアップデート - セキュ関連で10件の修正
特権アクセス管理製品「Symantec PAM」に複数脆弱性 - 「クリティカル」も
JupyterLabの機能拡張作成用テンプレートに脆弱性 - リポジトリに影響
WPプラグイン「WooCommerce Social Login」に複数の脆弱性
「Apache CloudStack」でSAML認証をバイパスされるおそれ