Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

脆弱性緩和ツール「EMET 5.0」の日本語版ユーザーガイドが公開

日本マイクロソフトは、無償で利用できる脆弱性緩和ツール「Enhanced Mitigation Experience Toolkit(EMET)5.0」の日本語版ユーザーガイドを公開した。

同ツールは、メモリ破壊を引き起こす脆弱性攻撃などの影響を緩和する無償ソフトウェア。システム全体だけでなく、アプリを指定して対策を導入することも可能。OSに実装されていない最新の緩和策をいち早く導入できる。

おもに企業や組織などを対象としたツールで、グループポリシーで適用することが可能。ソフトウェアは、英語版のみの提供となるが、日本語版OS上での動作に対応しており、企業向けテクニカルサポートの対象となっている。

具体的な機能としては、アプリケーションメモリにおけるデータ実行を防止する「DEP」や、メモリをランダム化する「ASLR」など、本来利用すべき緩和策を適用していないアプリケーションに対し、強制的に適用させることが可能。

最新版の「同5.0」では、セキュリティゾーンに対するライブラリやプラグインの読み込みを制御できる「Attack Surface Reduction(ASR)」をあらたに追加。「Export Address Table Filtering(EAF)」の強化版である「EAF+」や、証明書のチェック機能の強化のほか、アプリケーション互換性についても改善している。

(Security NEXT - 2014/09/02 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

PR

関連記事

Atlassian、前月更新で脆弱性46件を修正 - クリティカル9件含むも影響は限定的
NVIDIAのAI基盤「NeMo Framework」に複数脆弱性 - 修正版が公開
「Trend Micro Apex One」のEDR機能に脆弱性 - パッチは2026年1月に公開
約4万件の脆弱性から分析、2025年の危険な「脆弱性タイプ」トップ25
「LangChain」に深刻な脆弱性 - APIキー流出のおそれ
Fortraの特権アクセス管理製品「BoKS」に脆弱性 - アップデートで修正
NVIDIAのロボティクス基盤「Isaac Launchable」に深刻な脆弱性
「Frappe Framework」「ERPNext」にXSS脆弱性 - 管理者権限奪取のおそれ
DigiEver製NVRの脆弱性悪用に注意 - 米CISAが警告
「n8n」に深刻なRCE脆弱性 - 乗っ取りや情報漏洩など広く影響