Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

日本MS、月例セキュリティ更新プログラム6件を公開 - 深刻度「緊急」2件

日本マイクロソフトは、深刻度「緊急」2件を含む月例セキュリティ更新プログラム6件を公開した。あわせて29件の脆弱性を解消している。

今回公開されたセキュリティ更新プログラムのなかで、深刻度が4段階中もっとも高い「緊急」とされるのは、「MS14-037」および「MS14-038」の2件。いずれも脆弱性の悪用は確認されていない。

「MS14-037」は、「Internet Explorer」における累積的な脆弱性23件を修正するアップデート。非公開で報告されたメモリ破壊の脆弱性22件と、セキュリティ機能がバイパスされる脆弱性1件を解消した。

メモリ破壊の脆弱性は、細工されたウェブページを閲覧して脆弱性が悪用された場合、リモートでコードを実行されるおそれがある。

またセキュリティ機能がバイパスされる「CVE-2014-2783」は、すでに公開されているEV SSL証明書の処理に関する脆弱性。

本来、EV SSLではガイドラインによりワイルドカードのEV SSL証明書が発行されることはないが、何らかの手段で攻撃者がワイルドカードの証明書を入手した場合に、悪用されるおそれがあることから修正を行った。

他方「MS14-038」では、「Windows Journal」に関する非公開の脆弱性1件を修正した。細工されたジャーナルファイルを開き、脆弱性を攻撃されるとコードを実行されるおそれがある。

(Security NEXT - 2014/07/09 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

PR

関連記事

AIアプリの構築に活用される「BentoML」に深刻な脆弱性
「WooCommerce」向けのカスタムフィールド追加プラグインにRCE脆弱性
「MS Edge」にアップデート - 重要度「クリティカル」の脆弱性を解消
「Ruby」に3件の脆弱性、アップデートで修正を実施
Node.js向けMySQLクライアント「MySQL2」に脆弱性
「GitLab」に複数脆弱性 - セキュリティパッチをリリース
国家関与のサイバー攻撃「ArcaneDoor」 - 初期侵入経路は不明、複数ゼロデイ脆弱性を悪用
「PAN-OS」の脆弱性侵害、段階ごとの対策を説明 - Palo Alto
国内でも被害発生、「ColdFusion」の既知脆弱性狙う攻撃
バッファロー製ルータに脆弱性 - パスワード取得、コマンド実行のおそれ