Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

MSのウイルス対策エンジンにサービス拒否の脆弱性 - 48時間以内に修正予定

米Microsoftは、同社のマルウェア対策エンジンにサービス拒否の問題が存在するとして、48時間以内にアップデートを実施する予定だ。

同社のウイルス対策製品が搭載している「Microsoft Malware Protection Engine」にサービス拒否の脆弱性「CVE-2014-2779」が見つかったもの。同社に対し、非公開で報告された脆弱性で、悪用などは確認されていない。

同脆弱性の影響で、細工されたファイルをスキャンするとタイムアウトし、サービス拒否の状態に陥るおそれがある。攻撃を受けた場合、手動で問題のファイルを除去し、サービスを再起動するまで、同エンジンによるマルウェア対策が無効化されるという。

影響を受けるのは、「Windows」に標準で搭載されている「Windows Defender」をはじめ、「Forefront Endpoint Protection」「Microsoft Security Essentials」のほか、同社のマルウェア対策製品の多くが影響を受ける。

同社では、48時間以内にアップデートを実施する予定。定義ファイルと同様の方法で自動的にアップデートするため、特に利用者側の作業は必要ないが、組織などにおいて定義ファイルの更新をコントロールしている場合などは、注意するよう呼びかけている。

(Security NEXT - 2014/06/18 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

PR

関連記事

ゼロデイ攻撃は8カ月以上前 - 「Active! mail」脆弱性の影響拡大に懸念
「Erlang/OTP」脆弱性、一部Cisco製品で影響が判明
「ActiveMQ NMS OpenWire Client」にRCE脆弱性 - 修正版が公開
「GitHub Enterprise Server」に複数脆弱性 - アップデートで修正
NVIDIA製GPUドライバに複数の脆弱性 - 権限昇格やDoSのおそれ
トレンドの法人向け複数製品に脆弱性 - アップデートで修正
「Erlang/OTP」に深刻なRCE脆弱性 - 概念実証コードも公開済み
「GitLab」に5件の脆弱性 - 最新パッチで修正
「SonicOS」にリモートよりDoS攻撃を受けるおそれ - 修正版を公開
NVIDIAのAI開発フレームワーク「NeMo」に3件の脆弱性