国内複数サイトが改ざん、狙いはIEのゼロデイ脆弱性
トレンドマイクロは、「Internet Explorer」に存在する未修正の脆弱性「CVE-2014-0322」を悪用したゼロデイ攻撃が、日本国内のサイトで確認されたとして注意を呼びかけている。
同社によれば、日本国内の本来悪意が存在しないいわゆる「正規サイト」が複数改ざんされ、IEに見つかった脆弱性「CVE-2014-0322」を悪用する攻撃が行われているという。
改ざんされたページへアクセスすると、マルウェアへ感染するおそれがある。脆弱性を修正する更新プログラムは、2月24日の時点で提供されていない。
同社では、22日に不正ファイルを確認し、その後の調査により脆弱性「CVE-2014-0322」を悪用するゼロデイ攻撃であることを確認した。被害の規模など詳細について調査を進めるている。
同社が24日の時点で確認している攻撃は、いずれも「htmlファイル」をはじめ、Flashの「swfファイル」、Javaのアーカイブファイルである「jarファイル」を組み合わせたもので、これらファイルが改ざんサイト内に設置されていた。脆弱性が存在する環境で改ざんサイトへアクセスすると、他サイトからマルウェアがダウンロードされ、実行されるおそれがある。
同社では、今後も同様の攻撃が継続して発生することが懸念されるとして、「Fix it」といった緩和策の実施や、脆弱性の影響を受けない「IE 11」へのアップデートを検討することなど、対策を呼びかけている。
(Security NEXT - 2014/02/24 )
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