MS、IEゼロデイ攻撃を回避する「Fix it」を公開 - 定例外パッチ提供の可能性も
米Microsoftは、「Internet Explorer」に脆弱性「CVE-2014-0322」が存在し、ゼロデイ攻撃が発生している問題で、脆弱性の影響を緩和するプログラム「Fix it」をリリースした。またセキュリティ更新プログラムの開発を進めており、定例外でリリースする可能性もある。

回避策を手軽に適用できる「Fix it」。脆弱性を根本的に修正するプログラムではないので注意が必要
問題とされる「CVE-2014-0322」は、悪用されるとメモリ破壊が生じ、リモートよりコードの実行が可能となる脆弱性。細工したウェブサイトを閲覧した場合などに攻撃を受けるおそれがある。すでに複数のセキュリティベンダーがゼロデイ攻撃を確認している。
Microsoftによれば、脆弱性の影響を受けるのは「同10」および「同9」のみに限定されており、他バージョンは影響を受けないと説明。セキュリティ更新プログラムの開発を進めており、状況によっては定例外でリリースする可能性もあるとしている。
同社は、脆弱性の影響を緩和する方法として「MSHTML Shimの回避策」の実施を挙げており、同対策を実施するための「Fix it」をウェブサイトで公開した。また「Microsoft Active Protections Program(MAPP)」を通じて、セキュリティベンダーと情報共有を進めている。
(Security NEXT - 2014/02/20 )
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