「OMCカード」会員向けサイトを装う偽サイトに注意 - カード番号やセキュリティコードを詐取
セディナが発行するクレジットカード「OMCカード」の会員向けサービス「OMC Plus」を装ったフィッシングサイトが確認された。2月17日15時の時点でも稼働している模様だ。

「OMC Plus」の正規サイト(上)とフィッシングサイト(下)。デザインや入力項目がほぼ同様のため、見た目だけで判別することは困難
フィッシング対策協議会によれば、今回確認されたのは、フィッシングメールにより偽サイトへ誘導する手口。フィッシングメールでは、「同サービスが第三者のアクセスを受け、登録IDを暫定的に変更した」などと騙して、フィッシングサイトへ誘導する。
誘導先のフィッシングサイトは、「OMC Plus」の新規登録ページを盗用して作成されていた。氏名や生年月日、電話番号、メールアドレスのほか、クレジットカード番号や、セキュリティコード、有効期限を騙し取る。またIDやパスワードを登録させるため、それらを他サービスで使い回している場合、不正ログインに悪用されるおそれもある。
正規サイトである「OMC Plus」の新規登録ページでも、同様の入力項目が用意されており、デザインや入力項目から偽サイトと判断することは困難。正規サイトであるか、ドメインやサイトのSSL証明書を確認しなければ、フィッシングサイトと判断することは難しい。
また同サービスの正規ドメインは「plus.omc-card.co.jp」だが、今回確認されたケースでは、フィッシングサイトに「plusomc-caordjp.com」と酷似したドメインを悪用しており、ドメイン名を確認する場合も、十分な注意が求められる。
2月17日15時の時点でフィッシングサイトは稼働している状態が続いている。フィッシング対策協議会では、フィッシングサイトを閉鎖するためにJPCERTコーディネーションセンターへ調査を依頼した。
今回のケースに限らず、今後も同様の攻撃が発生する可能性があるとして、セディナやフィッシング対策協議会は、フィッシングサイトへ誤ってIDやパスワードといった情報を送信しないよう注意を呼びかけている。
(Security NEXT - 2014/02/17 )
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